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教員免許を通信制大学で取得する!できるだけ早く教員に転職するには

民間企業から教員に転職したいと思ったとき、最初に思い浮かぶのは通信制大学で勉強して教員免許を取得することではないでしょうか?今回は通信制大学で教員免許を取得するために必要な期間、費用、履修方法、メリットとデメリットなど、まとめてご紹介します!

通信制大学で教員免許を取得する方法

通信制大学で教員免許を取得するには、大きく分けて2つの方法があります。

1. 通信制大学の教職課程に編入学する

通信制大学に編入学して、正規の学生となる方法です。課程ごとに決まったカリキュラムがあり、自分が取得したい教員免許取得に必要な科目をカリキュラムの中から選んで履修し、卒業要件を満たすことで教員免許を取得することができます。

短期大学・4年制大学を卒業したものの、どの教員免許も取得しなかったという方はこちらの方法を選択して、教員免許取得の要件のために足りない単位を取得していく必要があります。

2. 科目履修生になる

科目履修生はそれぞれ必要な科目のみを履修し、それまで卒業した大学で取得済みの単位に不足している教職課程の単位を補うことで教員免許取得のための条件を満たすことを目指します。科目ごとに料金が設定されていて自分が必要な分だけ科目を履修することができ、その大学を卒業する必要はありません。そのため、既に大学や短期大学を卒業して教員免許を取得されている方で、他科目・他校種の教員免許取得を目指している方などにとって最短の方法となっております。

しかし科目履修生の場合、教育実習や介護等体験、社会福祉総合実習、教職実践演習など実習・演習系科目は受講できない場合がほとんどのため、これらの科目の単位を取得していない方や免除される条件を持っていない方は、編入学する必要があります。

通信制大学での教員免許取得に必要な履修科目

教員免許を取得するためには、教職課程が定める科目の単位を取得する必要があります。編入学、科目履修生の場合ともに、自分がそれまで取得した短期大学・大学の単位で、自分が取得したい校種・科目の教職課程修了の要件に足りていない科目を履修します。ゆえに、取得しなければいけない単位はそれぞれ異なります。単位の取得には、レポートの提出や科目履修試験の受験などが必要です。

基本的に通信制大学はこれらの科目を遠隔で履修することができますが、科目履修試験のように大学に行かなければいけない機会もあります。

通信制大学に通う人が講義を受けて科目の単位を取得することをスクーリングと言い、多くの場合、在籍している大学が所有している全国各地の大学の校舎等を使用して開講されています。最近ではオンライン講義によるスクーリングを行っている大学もあります。スクーリングには別途費用がかかりますが、比較的単位が取りやすかったり、知識を深めることができたりする一面もあります。

また教育実習、介護等体験などの実習の単位が必要な場合は、当然ながら実習場所に行く必要が生じます。教育実習の受け入れ先は各自の出身校など、通学課程の大学生と同じく自分で連絡・確保しなければいけません。

教員免許取得までにかかる期間

通信制大学に編入学をした場合、実習等の関係から最低2年はかかります。科目履修生の場合は1年です。

仕事を続けながら通信制大学で教員免許の取得を目指す場合、勉強はもちろん、科目履修試験やスクーリングの申込み、勉強時間の確保も自分で管理する必要があるため、途中で卒業を諦めて退学する人もいます。

教員免許取得までにかかる費用

通信制大学の学費は大学によって大きく異なります。

例えば日本大学通信教育部の場合、年額15万円以下、合計約30万円となっております(スクーリングをしない場合)。小学校の免許を取ることはできません。

1年目2年目合計
148,500円108,500円308,000円
教育実習費・介護等体験・教職実践演習費用 約51,000円

(引用元:初めての教員免許状取得シミュレーション|日本大学通信教育部

佛教大学の場合、小学校教諭免許状取得課程(1種)は1年目に約20万円超、2年目に約15万(目安として考えられる科目数・日数分のスクーリング代含む)の費用に加えて、テキスト代と実習費が別途必要です。

(教員免許状取得までに要するテキスト代は、課程により異なるものの5万円程度。)

入学時の必要経費2年目以降の学費・学友会費スクーリング履修費実習費 合計 スクーリング受講日数(科目数)
213,000147,500108,00048,000516,50013日間(6科目)

(引用元:小学校教諭免許状取得課程(1種)|佛教大学 通信教育課程, 『表3 修了までの経費(概算・単位:円)およびスクーリング受講日数(目安)』より

大学によってはテキストやスクーリング、教育実習などに関しては別途料金がかかることも多くあるので、注意が必要となります。また、科目履修生の場合は自分が必要な科目に対して料金を支払うので、編入学するより費用を安く抑えることも可能です。各大学、通信課程にはそれぞれ特色があるので、多様な選択肢から自分にあった方法を選ぶことができます。

教員免許が取得できる通信制大学

教員免許が取得できる通信制大学は全国各地にあります。文部科学省のホームページでは、以下のように校種、科目別に教員免許を取得することができる通信制大学の一覧が公開されています。

(例)

小学校教員の免許資格を取得することのできる大学(通信課程)

(引用元:小学校教員の免許資格を取得することのできる大学(通信課程)|文部科学省

中学校・高等学校教員(英語)の免許資格を取得することのできる大学(通信課程)

(引用元:中学校・高等学校教員(英語)の免許資格を取得することのできる大学(通信課程)|文部科学省

通信制大学で教員免許を取るメリット・デメリット

これまで通信制大学で教員免許を取得する方法について詳しく見てきましたが、通信制大学に通うことは本当にあなたの「教師になりたい」という希望に最適な道なのでしょうか?

そこで、実際に通信制大学で教員免許を取得した金澤さん(中学校・社会科、高校教員免許・地理・歴史・公民科取得)に、ご自身の経験から感じるメリット・デメリットをお話ししていただきました。

メリットデメリット
・自分のペースで教員免許を取得できる点→働きながら学ぶことができた・自分でカリキュラムを管理するので、自分でコントロールできないと厳しい
・多様な年齢・職種の人と学ぶことができる→定時制高校の先生を目指している元航空会社の男性、テレビ局のスタッフ、子育て中のお母さんなどなど・レポート提出だけの関わりだと、すぐに質問ができないため学習が深まりにくい
・スクーリングに行けば共に勉強する仲間ができるので、教員採用試験や履修科目についての情報を得られる+モチベーションを保てる・スクーリングに参加しても単位を取得するのが目的なので、同じ志を持った人と出会えない
・費用が安価

金澤さんのインタビュー記事はこちらから

民間企業から教員に転職する現実

通信制大学で教員免許を取るデメリットについて掘り下げてみると、民間企業から教員への転職の懸念点がみえてきます。教員の仕事には多くのやりがいがありますが、長時間労働が常習化していたり、子どもと関わる時間よりも学校経営に関わる校務の時間の方が長かったり、独自の学校文化や人間関係があったりと、ビジネスの場では考えられないことも起きます。これまでとの仕事とのギャップや、教員としての自分の理想との違いに苦しむこともあるかもしれません。しかし通信制大学ではあくまで学問を勉強するため、転職した際のギャップについて前もって準備することは難しくなります。

ギャップに取り組むためには、自分はなぜ教員になりたいのか、教員になって何がしたいのかといった「ビジョン」や、教員になりたいという「志」を抱いていることが大事です。また互いを高め合い、支えあうことができる、想いを同じくする仲間を持つことも教育現場に飛び込んでいく際に心強い存在となります。しかし、通信制大学では自分での勉強が中心となるので、自分の想いを明確化する機会や、仲間を見つけることも自分でしなければなりません。

通信制大学に通うよりも短期間で教員になるには

実際に教員になるためには教員免許の取得だけでなく、教員採用試験等に合格して教員として採用されることが必要です。そのため、「教師になりたい!」と思い立ってから教員になるまで、かなりの時間がかかる可能性もあります。そこで今すぐ教員になりたい方のために、通信制大学に通うよりもより短期間で教員になる方法をご紹介します。

教員資格認定試験を受験する

教員資格認定試験は、教員として必要な資質や能力を身に付けた方が教員免許を取得して一般社会から学校現場に赴任しやすくするために実施されている試験です。幼稚園(二種)、小学校(二種)、特別支援学校(一種)の教員免許については、独立行政法人教職員支援機構が行っている教員資格認定試験に合格することで取得することができます。

こちらの試験は教員免許を取得するための試験ですので、教員になるには教員採用試験を別途受けて合格することが必要です。また、難易度が高いことでも知られています。

(参考:2019年度 教員資格認定試験|NITS 独立行政法人教職員支援機構

Teach For Japanのフェロー(教員)になる

認定NPO法人Teach For Japanが実施しているフェローシッププログラムでは、教員免許の有無に関わらず、臨時免許状・特別免許状の制度を用いることで公立小中学校に教員として2年間赴任することが可能です。プログラムに参加するには、独自の選考・赴任前研修を通過する必要があります。

通信制大学で教員免許を取得するデメリットとして自力で自分と想いを同じくする仲間を見つけたり、転職後のギャップに対する準備をしたりしなくてはならないことをあげましたが、フェローシッププログラムには以下のようなメリットがあります。

・多様なバックグラウンドを持つ他のフェロー候補者と共に研修を受け、教員として学校現場に赴任する前に教育や子どもに関する知識を身に付けるだけでなく、自分の教員としてのビジョンや生み出したいインパクトを明確化にすることができる。

・同じ期にフェローシッププログラムに参加する同期や、すでにプログラムを経験したアラムナイ(先輩教員)などと、悩みをわかちあう仲間ができる。

・グローバルに展開されている組織であることから、グローバルレベルでのノウハウを使用できる。

フェローシッププログラムに参加して教員をしながら、通信制大学で教員免許を取得する人もいます。

【フェロー経験者登壇】プログラム説明会はこちらから

まとめ

これまで見てきたように、通信制大学で教員免許を取得するには本当に様々な選択肢があり、個々人の状況によっても取り組むべきことが異なります。通信制大学で教員免許を取得する概要を確認したあとは、ぜひ個々の通信制大学の教職課程や自分の単位取得状況について調べてみてください。この記事が、あなたにとって教員になるための第一歩を踏み出すきっかけとなれば幸いです。

参考

【通信で教員免許取得!】社会人から先生に転職する方法|公務員総研
教員免許取得関係|よくある質問|佛教大学 通信教育課程
通信制大学で教員免許状を取得するのに必要な学費【2019年最新版】|教員免許 通信制大学ガイド
初めての教員免許状取得シミュレーション|日本大学通信教育部
課程本科|学費・諸経費|佛教大学 通信教育課程
2019年度 教員資格認定試験|NITS 独立行政法人教職員支援機構
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フェローシッププログラム概要|認定NPO法人Teach For Japan
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