ファンドレイジング担当者から、支援者の皆様にお伝えしたいこと
- 活動レポート
認定NPO法人であるTeach For Japanは、支援者の皆様からのご寄付を活動資金にして取り組みを進めさせていただいております。皆様からの応援メッセージや想いをどのように受け止めファンドレイジングを進めているのか、担当の宮原さんにインタビューしました。
Teach For Japanのファンドレイジングについて、概要を教えてください。
この数年でご支援の在り方は多様化しました。従来の毎月の継続的なご寄付や単発のご寄付に加えて、ふるさと納税型クラウドファンディングや遺贈、他社サービスを介したご寄付、チャリティランナーとしての関わり等、さまざまな方法で応援いただいております。
また、ご自身が子育てをされる中で教育に関心を持たれた方や、学校現場で働く先生方、企業に勤めながら将来を担う子どもたちを応援してくださっている方、海外に暮らす中で日本の変革に期待を寄せられる方、フェローやアラムナイが学校現場で出会った同僚の先生方や保護者等、支援者様にはさまざまな背景の方がいらっしゃいます。大変有難いことに創設当初から10年以上に渡りサポートし続けてくださる方も多いです。世代や地域、職業を問わず、色々な方が応援してくださっていることもTeach For Japanの特徴だと思います。
ファンドレイジングでの目標はありますか?
Teach For Japanの活動は、投じた資金がもたらす効果を可視化することが非常に難しいです。医療系の団体様のように「〇〇円で△△の物資が提供できます」という定量的な指標もなく、教育系の他団体様に比べて、特定の環境下にある子どもたちに対して価値をお届けしているわけでもありません。
正直、1人1人のフェローを学校現場に送り出すことで、どのようなインパクトを起こせるかは、実際に目の前の子どもたちと向き合ってみないと分かりません。しかし、それでも事実として、フェローやアラムナイと出会い、学校に通うのが楽しみになった子、勉強の先にある目標を見付けられた子、大人を信頼できるようになった子、人生に希望を見出した子、本当にたくさんの子どもたちの成長に携わることができています。そして、そうした子どもたちが、先々の社会を変えていくと考えています。
このポジティブ・スパイラルの意義や価値を多くの方にお届けし、ビジョンの実現に向けていっしょに歩みを進めていただける方を増やしていくことがファンドレイジング担当としての目標です。
ファンドレイジングを通して、実現したいことは何でしょうか?
支援者の皆様からお預かりした想いやメッセージ、そしてご寄付を、しっかりと子どもたちに還元していくことです。それに尽きると考えています。
Teach For Japanは、現在、転換期を迎えています。昨今の時世に伴い、フェローシップ・プログラムに対する学校現場からのニーズは年々物凄い勢いで高まっております。加えて、これまでフェローが個として積み重ねてきた実績を結集し、組織として免許制度の見直しや新たな教員養成の構築等、省庁とも連携しながら公教育のシステムチェンジも進めています。職員一同、活動を大きく前進させようと日々尽力しています。
私自身、「公教育」というすべての子どもたちに開かれた場所だからこそ、教師という毎日毎日多くの時間を子どもたちと共に過ごす立場だからこそ、多様なステークホルダーと協働しているTeach For Japanだからこそ、できることがあると確信しています。
是非、今後のTeach For Japanに期待していただきながら、変わらぬご支援とご指導をお願いできれば幸いです。
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