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35歳からでもなれる!民間企業から教員に転職する方法と体験談

民間企業から教員に転職したいけど、何から始めればよいのかわからない。昔から憧れていた「先生」という仕事をもう一度目指したいけど、教育現場でやっていける自信が無い。そんな教育への想いと不安を抱えている方も、この記事を読めば自分に合った教員に転職する道が見えるはずです。

教員になるための資格を取る方法

学校の教員になるには、様々な方法があります。まずは教員免許状を理解して、自分にとって最適な道を考えましょう。

教員免許状の種類

教員免許状には3種類あり、学位と教職課程等での単位修了または教員資格認定試験(後ほど詳しく説明します)によって必要な資格を得るか、各都道府県教育委員会が行う教育職員検定を経ることで取得することができます。

普通免許状

普通免許状は最も広く知られているもので、教諭、養護教諭、栄養教諭が保持する免許状です。教員養成課程や教職課程を履修するなど必要な資格を得て、必要な書類と共に教育委員会へ申請することで取得できます。専修、一種、二種の3つの区分(高等学校は専修と一種)があります。有効期間は10年で、全国の学校で有効です。

臨時免許状

臨時免許状は助教諭、養護助教諭の免許状であり、教育職員検定を経て授与されます。有効期間は基本的に3年です。免許状の授与を受けた都道府県内の学校でしか効力がありません。基本的に、普通免許状の保持者を採用することができない場合に発行されます。

特別免許状

特別免許状は教諭の免許状であり、教育職員検定を経て社会的経験を有する者に授与されます。特別免許状を授与される人は教科に関する知識や経験、技能だけでなく、社会的信望や教員として働くために必要な熱意や判断力が必要とされています。さらに任命又は雇用しようとする者の推薦が必要です。有効期間は10年で、臨時免許状と同じく授与を受けた都道府県内の学校でのみ有効です。

(参照元:教員免許制度の概要(平成26年度2月19日版)

教員資格認定試験

大学で開講されている教職課程を修了する以外にも、普通教員免許状を取得する方法はあります。「教員資格認定試験」を受験することで、幼稚園、小学校、特別支援学校の教員免許状が取得できます。この試験を合格した人は、都道府県教育委員会に申請することでそれぞれの校種の二種(特別支援学校は自立活動教諭の一種)免許状が授与されます。

この試験は、教員養成課程を履修した人に限らず、教員として必要な資質と能力を備えている人を一般社会から広く求めるために実施されています。

(参照元:2019年度 教員資格認定試験|NITS 独立行政法人教職員支援機構

教員として採用される方法

教員になるための資格を理解したあとは、実際に教員として採用される方法を確認しましょう。

教員採用選考試験を受験する

公立の学校の教諭になるためには、各都道府県・指定都市教育委員会が実施する教員採用選考試験に合格する必要があります。試験の実施方法は各自治体の教育委員会によって異なりますが、多くの場合、1次試験が6~7月、2次試験が8月に実施されています。

また社会人の特別枠を設けている自治体も多くあります。社会人向けの特別選考の場合、通常の1次試験として実施される筆記試験の代わりに小論文や面接を課すなど、受験対策に時間を割きにくい社会人を配慮した内容になっていることが多いようです。

受験年齢制限を課している自治体もありますが、多くの自治体において40代の方でも受験できます。

制限なし31県市(32)
51歳~59歳4県市(1)
41歳~50歳28県市(26)
36歳~40歳5県市(9)

(参照元:平成31年度公立学校教員採用選考試験の実施方法について|文部科学省

私立学校の求人に応募する

私立学校は自治体の教員採用選考試験ではなく、それぞれの学校が独自に採用を行っています。「私立学校教員適性検査」を同一日時・共通問題で行っている都道府県の私学協会もあります。

それぞれの学校のサイト等で求人情報について確認することができますが、全国の私学の教員採用情報を掲載しているサイトもあります。

例:教職員採用情報|一般財団法人日本私学教育研究所

自治体の講師登録をする

多くの自治体は随時講師登録を受け付けています。ただし、登録したい校種・教科の免許状を保持している必要があります。ここでいう講師は、教員採用選考試験によって正規採用された「教諭」とは異なり、公立学校の教員に欠員状態が生じた場合に期限付きで任用されます。登録には2種類あり、フルタイムで働く常勤講師(呼び方は自治体によって異なる)とパートタイムで働く非常勤講師があります。

例:平成31年度の講師登録について|大阪府

Teach For Japanフェローシップ・プログラムに応募する

Teach For Japan(以下、TFJ)が実施しているフェローシップ・プログラムでは独自の選考・研修プロセスによって教育や社会課題の解決に情熱を持った方を選抜して、2年間公立の学校現場に赴任して頂いております。

また教員免許状の有無や校種・教科に関わらず、プログラムへの参加が可能です。これはTFJが各自治体・教育委員会と連携させていただくことで成り立っており、教員免許状を保持していないフェロー(フェローシップ・プログラムによって赴任する教員)に対して臨時教員免許状もしくは特別免許状を発行していただいております。

フェローシップ・プログラムの詳しい内容はこちら

民間企業から教員になった人の経験談

教員になるための資格、採用される方法を確認したので、最後は実際に民間企業から教員になった方の経験談をご紹介します。

教員に転職したきっかけ

金澤克宏さん

旅行会社の上海支店に勤務したときの経験がきっかけで、旅行ではなく教育によって互いのことを理解し合えるようにしていきたいと思うようになった金澤さん。そこで会社を辞め、教員免許状を取得するために通信課程の大学に入学して教員採用試験に合格して教員になるべく勉強をしました。

そんなときにTFJに出会ってTFJのビジョンと得られる仲間に魅力を感じ、教員採用試験ではなくフェローシップ・プログラムによって教員になることを決意しました。教員採用試験を受けて教員になると保守的になったり、考えが固定化されたりしてしまうのではないかという不安もあり、2年間の「変化を求められる」プログラムに強く惹かれたそうです。

池上綾さん

ずっと小学校の先生になりたいと思っていた池上さんは、父の言葉がきっかけで当時小学校の免許が取得できなかった早稲田大学の教育学部へ進学。大学では教職課程を履修し、中高数学の教員免許状の取得を目指して勉強していました。しかし就職活動をする友人と話す中で、自分の視野を広げるために民間企業に就職することを決意します。

そして社会人として働きましたが、やはり教員になりたいという思いと、教育格差に直面している子どもを一番近くで救えるのは教員ではないかという気付いたそうです。そこで民間企業を辞めて教員になることを決意。教員採用試験を受験してではなく、教室から教育格差にアプローチするTFJから教員になることにしました。

教員に転職して良かったこと

山本茜さん

教員という仕事のクリエイティブなところにも魅力を感じました。45分間という限られた時間をどう使うか、どんな問いかけをするか、何に焦点を当てるのか、どうしたら子どもたちがより深く理解できるのか、それをどうやってアセスメントするのかなど、どう子どもたちと過ごすか、毎日が答えのない世界です。どんなに評価の高い授業方法でも、完全にコピーしただけではよい学びは生まれないし、その日の子どもたちの状況一つひとつによっても変わってきます。私にとって、とても緊張感があり、もっともっとチャレンジしたいと思える仕事です。

(引用元:アメリカ留学で感じた教育の重要性社会人経験を経て小学校教員へ|Teach For Japan

関口寿子さん

実践したことが、子どものどんな力になっているかはわからないですが、楽しかった思い出や居心地のよかった感覚が糧になっていたらいいなと思っています。すぐには芽が出なくても、大人になってからでもいいし、子どもができてからでも、思い出してくれたらいいなと思います。

(引用元:コーチから小学校教員への転身!仲間がいると遠くに行ける。|Teach For Japan

まとめ

教員になる方法は様々です。民間企業から教育現場に転職することに対して不安はあるかと思いますが、実際に教室に入ると子どもたちと関わることの魅力に夢中になるはずです。
それぞれの事情、教育への想いに合った方法を選んで、ぜひ教員への一歩を踏み出してください!

【フェロー経験者登壇】プログラム説明会はこちらから

参考
教員をめざそう!|文部科学省
教員免許制度の概要(平成26年度2月19日版)|文部科学省
2019年度 教員資格認定試験|NITS 独立行政法人教職員支援機構
平成31年度公立学校教員採用選考試験の実施方法について|文部科学省
平成29年度公立学校教員採用選考試験の実施状況について|文部科学省
教員採用試験で増える社会人の「特別枠」-斎藤剛史-|ベネッセ教育情報サイト
教職員募集情報|一般財団法人日本私学教育研究所
平成31年度の講師登録について|大阪府
フェローシッププログラム概要|認定NPO法人Teach For Japan
旅行会社から小学校教員、そしてオランダへ。|Teach For Japan
「小学校の先生になる」という想いを胸に、民間企業を経て教員へ。|Teach For Japan

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