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活動レポート report

2019年度壮行会&修了式

3月20日(金・祝)に「2019年度8期生壮行会&6期生修了式」を開催しました。コロナウィルス感染予防を念頭に起き、会場の福岡「九州・アジア経営塾KAIL」には6期生・7期生のみが集まり、8期生、職員・理事はオンラインの参加で実施しました。海外にいるアラムナイ(プログラム修了生)も含め、日本・海外から約70名が参加しました。

それぞれの取り組みや思いを共有することで、互いの成長やビジョンを確かめる時間となりました。

概要

Teach For Japan(以下、TFJ)は「すべての子どもが、素晴らしい教育を受けることができる世界の実現」を目指しています。そのために、フェローシップ・プログラムを通じて学校現場に赴任するフェロー、アラムナイがお互いの課題感や取り組みを共有し、課題解決に向けてリソースをシェアすることを意図しています。その一つの場として、「2019年度壮行会&修了式」を実施し、以下の内容を実施しました。

  • TFJのこれからのチャレンジについて
  • 8期生より赴任に向けた意気込み共有
  • 6期生と7期生より現場実践の共有

TFJのこれからのチャレンジについて

代表の中原より、この1年間のTFJの歩みとこれからの方向性を共有しました。今年度からは過去最多の41人のフェローが同時に現場に赴任します。プログラム総参加者は100名を超えることになりました。教育環境の変化を踏まえ、テクノロジーを活用した新しい研修の形を作ってきました。

「Teach For Allが生まれて30年、Teach For Japanが生まれて10年、スケールはしてきたが、まだまだ変化は起きていない。課題の解決にコミットして取り組んでいきたい。」と語りました。

8期生より赴任に向けた意気込み共有

はじめに、毎田フェロー(中学理科 / 新卒 / 東京大学)、山下フェロー(中学英語 / リコージャパン / University of Wollongong )、嶋村フェロー(中学英語 / 外資IT / 創価大学)の3人が、フェローになろうと思ったきっかけ、研修を通じて学んだこと、今後のビジョンを語りました。それぞれのビジョンとその背景に心動かされる発表でした。

毎田フェローの抱負
山下フェローの抱負

その後、39人のフェロー全員が、研修を通じて磨き上げてきたビジョンを順番にリレー形式で発表していきました。

  • 自分を大切にできるだから周りの人も大切にできる→だれも一人ぼっちじゃない世界をつくる
  • みんなが教育を受け、自分で決めて、自分の人生を生きる社会
  • 共創社会
  • 誰もが自分らしく生き生きとし過ごせる社会
  • 夢を持てる世界
  • 関係を編み直せる世界
  • みんなありのままの自分で良いんだよ!!
  • 困っている人を助けあえる優しい世界
  • This is Me!! 誰もが自分らしく安心して歩ける世界
  • カテゴライズのない社会を作る
  • 自由に自分の人生を生きる
  • 夢はかなう! 思ったら叶う!!
  • お互いの強み・弱みを知り折り合いをつけ協働できる社会
  • 生徒全員、保護者、教員を含めて学校は、安心する、楽しい、場所という認識を
  • 全ての人が自分と他人の可能性を信じ、尊重し合える社会を実現する
  • 自分らしく、笑顔あふれる社会 機会均等 優しい世界
  • ビジョン 「紛争のない世界、平和な世界の実現」 ミッション 「教育を通して、よりよい世界を築く未来の子どもたちを育てる」
  • 誰もがなりたいものになれる社会
  • 誰もが可能性をひらける社会をつくる
  • 1人1人が自分らしい生き方で輝ける世界に!
  •  playful everyday, smileful life
  • 全ての人が社会を「自分ごと」として捉え、積極的に社会参加し居場所と出番のある社会
  • みんな幸せ
  • 誰一人死にたくならない社会を作る
  • 他人を想う心を持って、 自己の選択を正当化し、 多様性を生かすことで、 今も未来も楽しむことができる人に溢れた社会
  • みんなちがってみんないい
  • すべての人が、応援し合い、頼り合い、安心できる仲間がいる社会 挑戦
  • 何事にもとりあえずやってみる
  • 自分を信じる みんなが自分を発揮して生きる世界
  • すべての人が自分と他者の可能性を信じ、共に開花させることで、 すべての人が幸せを感じられる社会を共創する
  • Find someting that mekes you happy and use it to make others happy
  • 世界は広い!! キミの好きなモノ・コトはきっとある!!
  • 一人でも多くの人が科学を好きになって、科学者を目指して欲しい!!
  •  愛の溢れる学級

6期生と7期生より現場実践の共有

最初は7期生からの1年間の学びと取り組みの共有がありました。

遠藤フェロー(福岡:中学英語)「学校現場では日々様々なドラマが起きます。様々な課題も目の当たりにしました。それをドラマで終わらせるのではなく、目の前で起きていることに価値付けをして、信じてやり続けることが大事だとこの1年間で学びました。地域の教育ビジョンにも共感しており、次の1年も子どもたちの未来のためにがんばりたいと思います。」

楢府フェロー(福岡:中学英語)「英語の授業や英会話部の活動を通じて、子どもたちが使える英語を身に付けられるように取り組んできました。2年目も子どもたちに英語は人生に豊かにする手段なんだよ、ということを伝えていきたいです。また、現場で求められるICTの活用などにも積極的に取り組んでいきたいと思います。ソーシャルワーカーとしての経験も活かして、多くの子どもたちがより安心して過ごせるようにサポートしていきたいです。」

続いて6期生がプログラム修了にあたって2年間の取り組みと今後の展望を共有しました。

オンラインで発表した藤本フェロー

藤本フェロー(埼玉:小学校)「日々子どもたちと向き合う中で、夢を見つけるだけでなく、夢を叶えられる人になって欲しいと思うようになりました。子どもたちの未来につながる授業を作りたく、PBL(プロジェクトベースドラーニング)を管理職に提案し、来年からその構想が実行されるように。子どもたちのために、取り組みが行われることがとても嬉しいです。また、教員経験を通じて、大人も子どもも人として同じだと感じました。今後は、人や組織に興味があるので、人材開発の会社に就職し、新たな取り組みをしていきます。」

上村フェロー(福岡:小学校)「1年目は、自分が何をすべきか、何をして良いのか、迷っていたときもありました。でもそのときできることを少しずつ取り組んでいく中で、周りの先生、子どもたち、地域の人たち、様々なことと自分自身がつながるようになってきました。学校を中心に、子どもたちをサポートしていきたいと思うようになりました。2年間のプログラムは修了しましたが、次の1年も学校に残って子どもたちのために取り組んでいきたいと思います。」

北フェロー(福岡:小学校)「大変なこともたくさんありました。でも、それ以上に嬉しいことがたくさんあります。様々な取り組みを進める中で、嬉しい言葉をいただくことも増えましたし、研修での講演などの機会をいただくこともありました。なにより、関わる人の成長を目の当たりにできることが一番嬉しいです。また、いまは地域の魅力化プロジェクトを進めています。地域の大人が魅力的になることが、子どもたちの未来につながると考えています。」

高橋フェロー(福岡:小学校)「私は、たくさんの人との出会いが生まれる教室を作りたい、と思ってフェローになりました。教室に入ってからずっと”子どものために”とは何か、悩み続けました。1年目、自分のやりたいことばかりに取り組んでいましたが、周りとの信頼関係を失ってしまい、辛い日々でした。2年目は、”学校の当たり前”を一生懸命取り組みました。その結果、周囲の人と協働できとても幸せでした。今後は、学校の教員を続けながら、海外の大学院進学に向けて勉強していく予定です。」

長嶺フェロー(福岡:小学校)「赴任前の研修のときは、やりたいこともたくさんあったし、できる自信がありました。でも現場に赴任して、1年目は何もできず、自分が自分でないような辛い日々でした。そんな日々を乗り越えて、2年目は伸び伸びと自分らしくできるようになり、ここにきてよかったと思えるようになりました。日々の授業では、子どもたちが自分自身の思考や価値を見えるようにエンパワリングしてきました。ここの子どもたちにまだ届けたいものがあるので、来年もまたここでがんばりたいと思います。」

村上フェロー(福岡:小学校)「学校現場に入り、授業力や教師としてのスキルが問われる中で、社会人経験はあったものの、全くそれが活かせず、1年目はとても辛かったです。でも子どもたちと向き合い、保護者の方々とも連携して取り組んでいる中で、見えてくるものが変わり、自分自身の変化も感じるようになりました。私は”自分の地元”が大好きなのですが、初めて違う地域で2年間を過ごし、”ここも誰かの地元”であるという当たり前のことに気付き、みんなに自分の地元を好きになって欲しいと感じています。来年もこの地域でこの地域の子どもたちのために力を尽くしていきたいと思います。」

森岡フェロー(福岡:中学理科)「私は、”Playfulな理科の実現〜世界は理科でできている〜”これを伝えることをビジョンとしていました。実験にたくさん取り組んでいく中で、”理科が好き”という子どもたちが増えました。その結果、5教科の中でトップの成績にもなりました。また、実験の授業後には、実験の道具を触ってたりしている子どもたちもいて、こういう時間にこそ何か学びがあると感じました。来年からは、子どもたちと向き合う中で新たに見つけた夢に向かいます。青年海外協力隊に参加し、ザンビアで理科の教師になります!」

最後に

最後はzoomで集合写真を撮り、閉会となりました。改めて、チームTFJとしての結束力が高まる時間になりました。これからも私たちは、「教室から世界を変える」ことを目指し、学校現場に情熱のある仲間を送り出してまいります。

随時、説明会やイベントを実施しておりますので、応募・ご支援をご検討の方はぜひご参加ください。
https://teachforjapan.org/event/

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