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フェローインタビュー fellowinterview

新卒中学校教員の思いと挑戦。校長先生がかける期待。

教育学部の学生のみなさん、教員になって「何を実現したいのか?」明確になりましたか。今回は、新卒でTeach For Japan(以下、TFJ)のフェローとなり、「プレイフルな理科の授業の実現」を目指して、現場でチャレンジをする森岡フェローと赴任先の校長先生にインタビューをしてきました。

森岡真弥

※表は横にスライドできます。

赴任期間2018~2020(第6期フェロー)
赴任先福岡県
校種中学校赴任(1年生/2年生副担任・理科)
教員免許中学校教員免許あり
出身大学鹿児島大学・教育学部
趣味海釣り、カブトムシの育成
座右の銘世界は、理科で創られている
一言メモエネルギー溢れるフェロー。
飽くなき挑戦を続ける姿勢は新卒の鏡!
理科教員

オーストラリアで出会った ”Teach For “の魅力

鹿児島からは初のフェローです。フェローになろうと思ったきっかけを教えてください。

実は、私が “Teach For”を知った場所は、日本ではなく海外でした。大学時代に休学してオーストラリアで日本語教師をしていたときのことです。現地の学校でTeach For Australiaの先生と出会ったんです。その先生は、とても熱い人で、教育についてたくさん語り合いました。そこで、よくよく話を聞いてみると、
“Teach For” のコミュニティは日本にもあるということがわかりました。その後、TFJを調べていく中で、オーストラリアのその先生と同じく、 “熱いな”と感じたんです。 元々、私は教員になりたくて教育学部に進学していたので、教員採用試験を受けて教員になろうと思っていました。でも、フェローになれば、多様な熱い人たちとネットワークが築くことができて、面白くなる気がしたんです。

周りのみんなが教員採用試験を受ける中で不安はありませんでしたか?

TFJを知らない教授には、「その団体、本当に大丈夫か?」と心配されたりもしました(笑)ですが、知っている教授は後押ししてくれました。あまり不安はありませんでしたね。TFJは2年間ですから、目一杯チャレンジしようと思いました。実際に、初任にも関わらず、教育長や各界の著名人と話せる機会があり、想像以上のネットワークの力を感じています。

大好きな理科を子どもたちに楽しく学んでもらいたい

森岡フェローが実現したいビジョンを教えてください。

私のビジョンは「プレイフルな理科」を実現することです。理科が好きで、理科の魅力を子どもたちに伝えたいです。 このビジョンとの出会いは、TFJに紹介してもらった中学校の理科の先生が「板書ゼロ」「先生は何も話さない」授業で子どもたちが主体的に学んでいる姿をみて衝撃を受けたんです。こんな授業ができれば、もっと理科を好きになる子どもたちが増えると思いました。

1年を終えて、具体的にはどんな課題がありそうですか?

「プレイフルな理科」は形だけでは実現できないとわかりました。1年目は楽しい教材を提供することに気を取られていた部分もありました。先ほどお話した先生の「プレイフルな理科」の裏側には何かがあるのだと思います。それは、規律なのか、子どもたちとの深い信頼関係なのか、まだまだ日々悩み続けているところです。 1年目の学びを整理して、子どもたちが大人になったときにあって欲しい姿をきちんと描きたいと思います。

生徒は授業を楽しんでる様子でした。もう一段、本質的に、高いレベルに、ということですね。残りの1年で実現したいことは何ですか?

理科の授業に関しては、「世界は理科でできている」ということを子どもたちに知ってもらいたいなと思っています。1年目から言葉では伝えていましたが、具体的に、身近なもので伝えきれていませんでした。外部の人と接続するなど、TFJのリソースをうまく使いながら、理科と社会を繋げて「世界は理科でできている」を具体的に見せていきたいと思います。

教育長からも良い意味でプレッシャーをかけてもらっているので、期待に応えられるようにがんばります。

森岡フェローが赴任している校長先生にもお話を伺わせていただきました。

フェローの印象を教えてください。

うちの学校には、フェローとして岡本先生(5期フェロー)と森岡先生(6期フェロー)が赴任していますが、それぞれの経験に応じて、適材適所で活躍してくれています。2人とも情熱を持って日々仕事に取り組んでくれていますね。 岡本先生は今年が2年目でしたが、授業づくりに止まらず、教職員に対しても働きかけをしてくれました。子ども、学校、地域に還元しようという姿勢が素晴らしかったです。

また、森岡先生は、新卒で、今年1年間は慣れることに必死で大変な部分もあったと思います。教員の1年目というのは、とにかく慣れるのに大変です。でも、2年目以降は、子どもたちも森岡先生に対する理解を深めるでしょうし、今年1年のがんばりが、2年目に必ず生かされるだろうと期待しています。

TFJの印象を教えてください。

私たちから見れば、フェローも他の先生も同じ、一教員としての仲間です。ただ、スタッフが熱心に学校に足を運んでくれるなど、TFJのネットワークが2人を支えてる部分があるのではないかと感じていました。

これから赴任するフェローに求めることはありますか。

一般的に、教師という仕事は経験が重要です。引き出しが多い方が、子どもに還元できるものも多いでしょう。そういう意味では、多様な経験をしている人に活躍してもらいたいという思いはあります。それは社会人経験が必要という意味ではなく、学生でも多様な経験をしている人もたくさんいるので、職歴や経歴は全く関係ないですね。 また、それぞれの地域に合わせる柔軟性や適応力も必要です。フェローのみなさんは、全く知らない地域に入っていくこともあると思います。でも、地域や学校、子どもに合わせていく柔軟性を持ち、かつ、自分を見失わない核となるものを持っていけば、自分らしく力を発揮できる場でもあります。ぜひ、私たちとともに子どもたちのために力を尽くしてくれれば嬉しいです。

(編集後記) 森岡フェローの授業も見学させていただきましたが、元気な生徒たちと一生懸命向き合う、森岡フェローの姿が印象的でした。また、校長先生の温かい人柄もあり、安心してチャレンジできている様子でした。森岡フェローの次の1年がとても楽しみです。応援しています!

Teach For Japanは、学校の教室から世界を変えていきたいと考えています。多様な教育課題があるからこそ、学校へ情熱ある多様な人材を「教師」として送り出しています。教室で生まれたインパクトを、学校・地域・社会へと広げ、教育改革の一翼を担います。

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