修了後の繋がり~アラムナイ・リフレクション~
- 活動レポート
2024年7月、第4期生のアラムナイを中心としたリフレクション会が開かれました。
この会は、フェローシップ・プログラム修了後の2018年から続いており、これまでに一年に一回以上開催されてきました。今回は今年2回目。5名のアラムナイが集まり、2024年上半期の自身の活動を振り返りました。
本記事では、会を企画している第4期生の風間亮さんに、お話を伺いました!
企画者の風間さんへインタビュー
Q:リフレクションを企画したのはなぜですか?
TFJでは赴任前および赴任後の研修でリフレクションを非常に重視していました。
例えば、赴任後の長期休暇に行われる研修では、日々の学校現場での取り組みの振り返りを行い、改めてビジョンの見直しを行いました。仲間の取り組みやビジョンに触れて刺激をもらっていました。また、同じ方向性の志を持ち、信頼関係のある仲間からのフィードバックや深掘りは、自身が経験から得たものを再解釈したり、ありたい姿を見つめ直すのにとても多くのヒントを与えてくれました。
そういう時間を赴任期間終了後にも共有し、生涯成長を共有できる仲間でありたいと考えたことが企画の出発点です。
Q:リフレクション会をして、どのような気付きや学びがありますか?
特にTFJの同期の仲間とリフレクション会をやることで得られることは、「私たちは成長を続けているという事の再認識」と「自身の経験学習に対する示唆」です。
同期の仲間は多様なフィールドで活躍しており、フェロー時代と違ってみんなが同じ職業についているわけではありません。しかし、自ら目標を掲げて何かに取り組み、振り返って学びに昇華し、次の挑戦に繋げるというフェロー時代に仲間とともに培ったスピリッツは確かに宿り続けていることを再認識できます。フェロー時代からこのプロセスを共有し続けているからこそ、みんなも自分も、だいぶ成長したよねと思えます。そして、さすが元教員の集まり、その成長した部分に光を当ててくれる。だから自信に繋がるんですね。
また、信頼関係があるからこそ、今の悩みを率直に相談できます。キャリアや人生に対する迷いや悩みを共有し、多様な経験を持つ皆から意見をもらえる。終わったあとには自身を俯瞰して今後の行動に対する示唆が得られています。
あとはお互いの考えや経験を共有してきているから、相手の理解をベースにエンパワーメントできます。私自身、このメンバーに勇気づけてもらって学習塾を創業しましたし、仲間も海外の大学院に挑戦したり、学校改革の仕事に転身したり、人生が変わるきっかけにもなっていると思います。
おまけですが、リフレクション会での相互のコメントでは教育とか学習とか心理学の理論がめちゃくちゃ出てくるので積読が増えます笑
学び続けること、成長を続けることの楽しさを実感できますね。
Q:風間さんの考えるアラムナイの価値とは何でしょう?
私個人を主語にしてしまえば、「人生を通じてともに成長できる仲間=アラムナイ」が価値ですが、社会にとってはどうでしょう。
学校現場から離れていても、このような場で教育に想いを馳せて考えを共有し、具体的な行動をする人が出てきたり、学校現場で頑張る仲間をサポートしたりする人がいることは価値と言えるかもしれません。学校現場を理解する人が増えることで、社会全体で学校現場を支えることにつながると思います。
今回集まった仲間の中でも、政治・行政などから教育に働きかけていくキャリアを見据える仲間もいます。そういう人が出てくること自体にも価値がありますし、そういう人を応援する仲間がいることも価値だと思います。
また、私たちの代だけでなく、各代でつながりがつくれていると聞きます。いまでは毎年50人以上を教師として送り出しているTFJです。一度でも教育に対して志を持った仲間の和が増え続けていくことで学校現場に与える影響も少しずつ大きくできるような気がします。
私自身がいま具体的なアイディアを持ち合わせているわけではないですが、10年後20年後にアラムナイの連携によって教育現場に良いインパクトがあったと言える事実がたくさん生まれているような気がしています!
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