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修了生インタビュー aluminiinterview

【イベントレポート】プロダクトデザイナーから教師に転身!10年働いた会社から学校に飛び出して、子どもたちと向き合う中で気づいたこと。

今回は、修了生になりたての9期フェロー石原さんに、フェローシップ・プログラムに参加した理由や赴任前の研修、TFJのコミュニティ、学校現場での取り組みなどについてお聞きするイベントを開催し、その内容を記事にしています。

【ゲストプロフィール】
石原由佳さん(9期フェロー / 小学校赴任)
大学のデザイン科を卒業後、プロダクトデザイナーとして企業に就職して多数の商品開発に携わる。長年勤めるうちに自分の仕事が社会に与える影響について疑問を持ち始め、意を決して青年海外協力隊に参加し、フィリピンの国立大学に赴任。帰国後にTeach For Japanフェローシップに参加。長崎県の小学校で外国語(英語)専科として3年生から6年生までの外国語を受け持った。

▼YouTubeにて動画でご視聴いただけます!

フェローシップ・プログラムに参加した理由

Q:フェロー応募前のキャリアを教えてください。

小さいころから絵を描いたり、物を作ったりするのが好きで、好きなことで仕事をしたいと思っていました。それで、大学の専攻と仕事はデザインを選びました。
メーカーでは働いているときに、デザインされた商品を量産をするプロセスの中で、幸せになる人もいれば、不幸せというか損をする人がいると気づきました。「この不平等ってどうなんだろう」という問題意識が生まれてきたんです。
その問題意識にアプローチする仕事をしたいと思って調べたら、青年海外協力隊にデザインという職種があって、海外で自分の経験を伝えることが役に立ちそうだということがわかってキャリアチェンジをしました。

Q:青年海外協力隊の次に、フェローシップ・プログラムに参加した理由は?

青年海外協力隊では、フィリピンの大学に行って大学生にデザインを教えることをしていました。自分でデザインしてくのとは全然違って、やりがいがありました。
教育に関心を持って最初の入口はフィリピンでしたが、「日本の教育はどうなの?」と聞かれる経験を通して、日本のことを先生視点から知りたいと思うようになりました。そこで、色々調べてみたらTFJを見つけて、応募しました。

赴任前研修での学び

Q:赴任前研修はいかがでしたか?

赴任前研修は、本当に楽しかったです。
志が近い人と話す時間があり、また自分の言葉で学んだことを書く時間がありました。さらに、同期が書いたもの(振り返りなど)をお互いに見ることができるシステムになっていて、これはひとりで教師を目指していたらなかったなと思いました。
また、赴任前研修を受けることは、自分が先生になったときに生徒側の視点を持つことができる経験にもなりました。

赴任中のビジョンや取り組み

Q:赴任当初のビジョンはどのようなものでしたか?

「4つの当たり前。共存、自己実現、楽しさ、正しさ」っていう言葉をあげてビジョンとしていました。これまでやってきたことを振り返ると、4つの当たり前が含まれていることに気づくことができます。
また、自分の振り返りの観点としても使っていました。例えば、授業を考えているときに、自分のビジョンが含まれていると気づけると「これでいいんだ」と自信になりました。

Q:ビジョンを意識して取り組んだ教育活動はありますか?

英語の1年間の授業の最後のチャプターで、これまで習った英語を使って発表をする活動がありました。この活動こそ、自己表現を自分の思う形でやって「自己実現」をするチャンス。
そこで、いろんな得意が活かせる場にしたいと思って、自分なりに得意な表現を見つけられるような授業づくりをしました。
他には、毎回の授業の会話のペアをくじで決めて、いろんな相手と話すことで、ひとりで勉強するのではなくてみんなで勉強する良さやクラスを感じる場をつくり、「共存」の意識を育むことをしていました。

Q:子どもたちの変化や成長などの手ごたえは感じられましたか?

1年目よりも2年目の方が、話しかけてくれる子が増えるなど、距離が近づいていると感じました。また、外国に対する質問が増えるなど、英語に興味が出てきていると感じられる場面はうれしかったです。

応募を検討されている方へのメッセージ

教師になるということはすごく大きな決断なので、みなさん迷われているのかなと思います。
私は、2年間を終えてみて、教師を続けるかどうかに関わらず、人に伝えたり、教えたりする経験は、どんな仕事でも役に立つだろうと思います。
教わるときにどう思うか、教えるときにどう思うか、という両方の視点が身につく。
皆さんは、「これからどうしよう」と考えている時点で、今の仕事に対して「モヤッ」としている部分があると思うので、そこに向き合ってほしいです。「モヤッ」には、自分の生きるヒントがあると思うから。
フェローシップ・プログラムに参加したら、同期やコミュニティのメンバーと話し合うことができます。ひとりで悩まなくていいと思います。

参加者の皆さんの感想

イベント動画では、参加者から出たたくさんの質問への質疑応答の様子もご覧いただけます。ここでは、参加者の皆さんの感想の一部をご紹介させていただきます。

TFJに参加されたことでご自分の人生に深く向き合うことができたというお話が聞けて大変参考になりました。ありがとうございました。

教員免許がない方が実際の教育現場で感じる気づきや疑問、そこでの活動について知ることができた。

参加者の皆さん、そしてゲストの石原さん、ありがとうございました!

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