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教員になるには採用試験だけじゃない!意外と知られていない方法とは?

どうしたら教員になれるのか悩んだことはないでしょうか? 教員になるためには、まず教員免許を取得する必要があります。今回の記事では、大学に通って教員免許を取得する一般的な方法に加えて、教員資格認定試験や特別免許などの教員免許を取得する方法に触れ、教員になる意外な方法をご紹介します。

教員免許を取得する3つの方法

教員になるためには、公立、私立問わず、教員免許を取得し、採用試験に合格する必要があります。まずは、教員になるには必須の条件である教員免許を取得する3つの方法をご紹介します。

①教職課程を履修する

教員になる一つ目の方法は、大学や短期大学、大学院の教職課程を通じて、必要な単位を修得する方法です。教職課程を履修し、所要資格を得て必要書類と一緒に申請することで免許状が授与されます。

ちなみに、普通免許状は下記の表のように3つに区分されます。

普通免許状の種類 有効期間 有効地域
専修免許状(大学院修士課程修了程度) 10年 全国の学校
一種免許状(大学学部卒業程度) 10年 全国の学校
二種免許状(短大卒業程度) 10年 全国の学校

(参照元:教員免許制度の概要|文部科学省

小学校では、2019年12月以降、教科担任制度の導入計画が進められています。そのため、免許制度の見直しも必要になると言われており、免許状に関して現在検討されています。

また、高校教員の場合は、小学校・中学校と異なり、専修免許状と一種免許状の2種類のみとなります。そのため、高校教員免許状は短期大学での教職課程では取得することができません。

②教員資格認定試験

教員になる二つ目の方法は、年に一回実施される教員資格認定試験を受験して合格する方法です。教員資格認定試験は、独立行政法人教職員支援機構が実施する試験で、教職課程を履修していなくても幼稚園、小学校、特別支援学校の教員免許を取得することができる制度です。

試験の内容は教員採用試験と類似し、教職教養、専門教養の筆記試験の他に、指導案作成、模擬授業、グループディスカッション、論文試験などがあります。受験資格は、高等学校を卒業した方ですので、大学に通わずに教員への道を開くことができる可能性があります。

また、この試験を通して取得できる免許状は、二種免許状です。

▼教員資格認定試験については、こちらの記事で詳しく解説していますので併せてご確認ください。
【最新版】小学校教員資格認定試験とは?年に1度の教員免許を取得できるチャンス!

③特別免許状を取得する

教員になる三つ目の方法、特別免許状を取得する方法です。特別免許状は普通免許状とは異なり、大学にて教職課程を履修した経験がなくても、担当する教科においての高い専門性が認められた方が授与される免許です。小学校、中学校、高校の全ての教科について授与され、授与を受けた都道府県のみで有効です。

平成2年度ではたった2件しかなかった特別免許状は、令和2年度には237件に伸びており、その背景には社会に開けれた教育課程の実現や教員不足などが考えられます。

特別免許状取得までのフロー

(参照元:特別免許状とは|文部科学省

参考:特別免許状の授与件数_R3|文部科学省

免許状を取得して、教員になるには?

ここまで、教員免許を取得する3つの方法をご紹介してきました。教職課程を履修するだけではなく、資格認定試験に合格する方法や専門性を活かして特別免許状を授与される方法など、いくつかのアプローチがあることに驚かれたかも多いのではないでしょうか。

ここからは、免許状取得後、教員採用試験を受験して教員になるまでのフローとTeach For Japan(以下、TFJ)のフェローシップ・プログラムによって教員になる方法をご紹介します。

教員採用試験に合格する

まずご紹介するのは、各自治体が実施している教員採用試験を受験し、合格することで教員になる方法です。参考までに、東京都の教員採用試験のフローをご紹介します。

(参照元:応募から採用までのプロセス|東京都公立学校教員採用ポータルサイト

多くの自治体では、3月頃に実施要綱が発表され、4月~5月にかけてが受験申込期間となり、6月、7月に第一次選考が実施されます。(詳しくは、各自治体のホームページでご確認ください。)

Teach For Japanのフェローシップ・プログラムに参加する

TFJは、世界60ヵ国以上に広がるTeach For Allというグローバルネットワークの一員で、「すべての子どもが、素晴らしい教育を受けることができる世界の実現」をビジョンに活動する認定NPO法人です。

主な事業は、教育をより良くしたいと考える多様な人材を、選考・研修を通して育み、自治体との連携により、2年間「教室」に教師として送り出すフェローシップ・プログラムの実施です。応募の時点で教員免許状の有無は問わず、選考や赴任前の研修プロセスを経て、臨時免許状や特別免許状を活用し教員になることができます。 

 

教師になることに関心のある方は、こちら

まとめ

教員になるには、教職課程を通じて教員免許を取得する以外にも教員資格認定試験や特別免許状制度などの方法があります。ぜひご自身に合った方法を見つけて、教員になる第一歩を踏み出してみてください!

※フェローシップ・プログラムに関わらない免許制度に関するお問い合わせはご遠慮ください

参考
教員免許制度の概要|文部科学省
応募から採用までのプロセス|東京都公立学校教員採用ポータルサイト
2.教員に求められる資質能力|文部科学省
教員資格認定試験|NITS独立行政法人教職員支援機構
特別免許状とは|文部科学省

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