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修了生インタビュー aluminiinterview

【イベントレポート】”関わり方”で世界を変える!民間企業と行政を経て先生になったら、コーチングで起業することになった話。

今回は、修了生になりたての9期フェロー庄子さんに、フェローシップ・プログラムに参加した理由や赴任前の研修、TFJのコミュニティ、学校現場での取り組みなどについてお聞きするイベントを開催し、その内容を記事にしています。

【ゲストプロフィール】
庄子貴喜さん(Teach For Japan 第9期フェロー/小学校赴任)
新卒で株式会社リクルートHRマーケティングに入社。人材採用の領域で、経営者、人事部局に伴走する。その後、行政、キャリア教育等に携わり、2021年度より、認定NPO法人Teach For Japanを通じて、小学校教員となる。現在はコーチングやコミュニティ運営を行う、株式会社Community For Allの代表を務める。

▼YouTubeにて動画でご視聴いただけます!

フェローシップ・プログラムに参加した理由

Q:フェロー応募前のキャリアを教えてください。

ファーストキャリアは、リクルートを選びました。新卒で就職活動をしているときは、何か軸のようなものが定まっていたわけではなく、自分の可能性を広げたい、色んな人に出会いたいという気持ちで決めました。
ただ、学生時代から教育っていいよね、素敵な仕事だなと思っていました。その後、専門学校の広報や行政の仕事を経て、やっぱり教育は良いなと。先生の仕事をしたいと思いました。

Q:TFJをどのように知り、参加に至りましたか?

教員免許を持っていなかったので、働きながら通信制大学で最低2年間、数十万かけて受講しようかなと思って検索していました。そんなときに、TFJがヒットして、説明会に参加してみました。
TFJには、必ず参加できるわけではないことが分かったので、まずはチャレンジしてみようと思い応募しました。
通信制大学を選んだ場合、元の職場で2-3年働きながら、3年後にチャレンジする形になる。一方で、TFJのプログラムであれば今飛び込むことができる。自分は、今飛び込むことにメリットを感じましたし、TFJにいながら教員免許を取ることができることも分かっていたので、TFJの方が早いと思ってチャレンジしました。

赴任前研修での学び

Q:赴任前研修で印象的だったことを教えてください。

自分の当初のイメージとしては、小学校教員をまだやったことがないから知識を詰め込んでくれるのかなと思っていた。これさえ覚えておけば学校現場で大丈夫みたいな。
実際の研修は、「自分がこの2年間で何をしにいくのか?」っていうのを仲間と一緒に考えていく研修。この研修を経て、どういう姿勢で現場に入っていくのかというスタンスが出来上がったと思います。自分で考えて、見つけて、やっていくんだよっていうマインドセットをつくってもらった研修でした。

Q:一緒に学んだ同期はどんな人たちでしたか?

本当に素敵な人たちです。
同期には、いろんな考え、経験、年代の人がいて、学ぶことが多かったです。
自分とは違った経験をしている人が多くて、お互いを認め合いながらも自分の意見を持っていたので、ディスカッションをしていてもすごく刺激的でした。それに、一緒に遊んでいても楽しかったです。
自分は、一緒に研修で学ぶ同期には、特に何かを求めていたわけではなかったのですが、結果的には2年間を修了した今もつながっています。
TFJに入って一番大きかったことは、この仲間を得たことなのかもしれないです。

Q:仕事と研修の両立はどうでしたか?

私は、働きながらでも研修をやることはできるなと思ったんですが、TFJの研修以外でも教育に向かうために色々やりたいと思ったので、早い段階で仕事を辞めました。赴任前までの4カ月程度は、学習支援員として学校現場に入っていました。

赴任中のビジョンや取り組み

Q:赴任当初のビジョンはどのようなものでしたか?

学校現場で間近に子どもたちをみられるということなので、一燈照隅(目の前を明るく照らす)ということをキーワードにして赴任しました。
自分の場合は、学校や教育システムをどうとかっていうことより、目の前の子を見て、大人ができることはなんだろうとじっくり考えたいと思っていました。

Q:ビジョンを意識して取り組んだ教育活動はありますか?

子どもを教える対象ではなくて、対等な人間として関わってみることを意識してみました。
学校っていうと、先生がいて、目の前に30人の子どもたちがいて、子どもたちに教えるために、様々なテクニックを駆使するようなイメージがあると思います。
ただ、待てよと。例えば、目の前に知らない大人が30人集まってきて、その人たちと人間関係を築いていきましょうとなったら、何をするかなって考えたんです。間違っても、「こうしなさい!」という姿勢ではなくて、同じ人間として対等に関係を築くと思います。それは子どもが相手でも同じだし、それでいいんじゃないのって思ったんですよね。

Q:実際に子どもたちとの関係はどうでしたか?

本音で話せる友人のような関係になりました。
周りの先生からしたら、子どもが生意気な感じで先生に話していると映ったことはあるかもしれないです。
でもそれは、単純に本音でやり取りしているだけ。だから、悩みもすぐに打ち明けてくれたと思います。子どもたちとしっかりした人間関係を築ければ、あとは自然に学んでいってくれます。赴任した1年目から、子どもたちのそういう姿を見ることができました。

Q:学校や先生方の雰囲気や特徴はどうでしたか?

学校って、世間一般だと井の中の蛙という表現が使われがちですが、それは職場(個々の学校)にもよるし、人にもよる。
自分が最初に感じたのは、先生たちはとても子ども想いの良い人たちだということです。
赴任初日の職員会議で、教頭先生が一言だけ「そこに、愛があるかどうかだけ忘れないでください」とおっしゃられたんです。
これまで働いてきた職場で、そんな職場はなかったなと!なんて素敵な職場なんだろうと感動して始まった記憶があります。
だからなのか、先生方はのびのびされていました。それぞれやり方が違うので、お互いに思うことはあったと思うんですが、基本的に尊重し合っていました。

修了後のキャリア

Q:なぜ起業というキャリアを選んだのでしょうか?

先生を続けようか悩みました。
学校現場に入ってみて分かったのは、学校の「中」にいることでできることと、「外」からの刺激があって変わっていくことがあるということです。
学校の先生として、1対30で対等ないい人間関係が築けたと思います。でも、一人ひとりについて、何をしたくて、何に悩んでいて、どういう考えを心の奥底で持っているか。と問われたら、あまり答えられない。それをもう少し深くやっていきたい。
一人ひとりがもっと生きたいように生きられるようなサポートをやりたい。しかも、それって子どもだけじゃなくて、大人も同じだと思ったんです。だからこそ、コーチングやコミュニティの力によって、もっと生きたいように生きられるような世界にしたいと思っていまのキャリアに進んでいます。

Q:今後の野望や仕事を通じてやりたいことはありますか?

子どもから大人まで、生きたいように生きられてない。自由にやれてない人がたくさんいると思っています。これから、教育現場や企業などで、コミュニティをつくったり、コーチングを広めて、いろんな方に元気になってほしいと考えています。

応募を検討されている方へのメッセージ

TFJのwebサイトを見ていたり、動画を視聴している時点で、やってみたいという思いはあると思う。一方で不安もあると思うが、不安なことはもうTFJに直接聞いてもらったらいいと思う。
自分も先生をやってみたくて、この動画を見ている人がいるなら、「自分という先生が学校現場にいるのと、いないのと、どっちの方が良い学校になると思いますか?」と自分の心に聞いてみてほしいです。自分がいたほうが絶対よくなるじゃんと思うなら、ぜひやりましょう!

参加者の皆さんの感想

イベント動画では、参加者から出たたくさんの質問への質疑応答の様子もご覧いただけます。ここでは、参加者の皆さんの感想の一部をご紹介させていただきます。

自身のこの先の働き方の参考になった。

とても共感できて、面白いお話でした!

私も社会人になってから教員にチャレンジしたいと思いました。

参加者の皆さん、そしてゲストの庄子さん、ありがとうございました!

教師になることに興味がある方

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