Vision

すべての子どもが、その子にとって素晴らしい教育を受けることができる世界の実現を目指します。

私たちが考える、素晴らしい教育

素晴らしい教育とは「教える」という面だけではなく、「人を育む」ものであり、「知識の伝授」に留まらず「学習者中心の活動」であると考えています。また、「教室」は20年後の社会を創る人を育む場所です。

すべての子どもが生まれた環境や地域に左右されず、可能性を最大限発揮するための支援や、よりよい社会創りを担う人に育つための出会いや原体験を、すべての「教室」で得られる機会の創出に私たちは取り組みます。その出会いや原体験は子どもが自らの人生を創り出していく原点になります。

私たちは、教育への情熱を持った人材を学校現場に配置し、学校現場の先生方と協働することで、それぞれの教室で一人ひとりの子どもにとって素晴らしい教育を提供できるよう、挑戦し続けます。

Mission

教育への情熱を持った人材を、広い視野と高い課題意識をもった「教師」として、そして、「チェンジメーカー」として成長するための研修・支援を行います。

私たちが考える、現在の教育課題

以下のような様々なデータから、現在の日本の子どもたちを取り巻く環境には様々な課題が存在することがわかります。

    • 自分が社会に参加しても変わらないと答えた高校生の割合・・・68.3%
      *高校生の心と体の健康に関する調査 2011年3月
    • 自分は孤独だと感じる・・・29・8%で、回答のあった24カ国中1位
    • 経済協力開発機構加盟国の15歳対象に実施した子どもの「幸福度」に関する調査
    • 挑戦したいと思っていても、挑戦できていないと答える高校生・・・69%
      *2015年OECD(経済協力開発機構) 世界の15歳の生徒の生活満足度に関する初の報告書
    • 最近の生活全般に満足していると回答した15歳の割合・・・日本は46ヶ国中41位
      *財団法人日本児童教育振興財団内日本青少年研究所「高校生の生活意識と留学に関する調査(2012年4月)
    • 2017年度小中学校と高校の児童・生徒の自殺者数は1986年以降で最多。
      *平成29年度児童生徒の問題行動
    • 不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について
      不登校の子どもの数は14万4031人。5年連続で増加し、16年ぶりに過去最多を更新。(2017)
      *文部科学省が「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題」(2017年度速報値)
    • 不登校傾向にある中学生(年間欠席数は30日未満)は、全中学生約325万人の10.2%にあたる約33万人で、文部科学省が調査した不登校中学生の数の約3倍。約10人に1人が不登校傾向。
      *日本財団 不登校傾向にある子どもの実態調査
    • 子どもの貧困率13.9%。

これらの背景の一つとして、「子どもたちを取り巻く教育環境の格差」があり、それは、「自治体のリソースの格差などから生じる学校教育の負の連鎖」から生じていると考えています。

例えば、自治体によって、教師に対する校務運営や業務支援の格差、ICT機材などのハード面の環境格差、またそれらを使いこなすための支援の格差は大きく、教師の生徒に対する自己効力感の格差も小さくありません。その結果、教師の仕事の魅力が低下し、自治体は人的リソースの不足にも悩まされている現状があります。

そして、これらのしわ寄せが子どもたちの教育環境の格差へとつながっており、上記のように、様々な問題が子どもたちに生じていると考えています。

提供価値

そこで、私たちは、この負の連鎖を根本から断ち切るべく、以下のようなアプローチをしていきます。

多様な経験と教育への情熱を持った人材を教育現場に配置

独自に選考した教師(フェロー)は、各々のバックグラウンドに基づいたスキルや知識、教育への課題意識を持っています。そのような人材が、子どもたち一人ひとりと向き合い、現場によって違う、その子どもたちを取り巻く教育環境の格差の解消に臨みます。

これによって、自治体の人材不足を補うことに止まらず、子どもたちを取り巻く教育課題を解決していくことを意図しています。

教育への情熱を持った外部リソース(法人)と学校の接続

教育への情熱を持った多様な法人と連携し、協働することで、学校教育の環境をよりよくしていくことを目指しています。例えば、e-learningシステムを提供する法人や最先端の教育プログラムを提供する法人などと連携し、フェローを通じて学校と法人を接続することで、子どもたちの学びの環境の格差の解消を行っています。

学校現場に「人」を配置することで、外部と学校の連携をスムーズにし、教育環境格差を解消していくことを目指しています。

課題解決に取り組むチェンジ・メーカーを育てる研修プログラムの提供

教師として教壇に立つための基本的なスキルの向上を行う研修はもちろん、視野を広げ課題意識を高めるための独自の研修を行います。教師教育に関しては、教職大学院と連携して行い、視野を広げ課題意識を高めるための研修としては、外資系金融機関からSDGsの普及・発展に取り組む団体など、多様な企業・団体と連携して、様々な課題に関する意識を高める研修を実施しています。また、教育現場で使えるICTの研修などを通じて、校務運営や業務に関する支援も行います。

教師として必要なスキルを持ち合わせながら、広い視野で課題意識を持ち、それぞれの学校現場で解決が必要な課題に対して、変革に取り組んでいくチェンジ・メーカーを育成することを意図しています。

アルムナイ(フェロー修了生)による課題解決の可能性の最大化

アルムナイ(フェロー修了生)が2年間の学校現場を経て、社会をよりよくしていくチェンジ・メーカーとして行動できるようサポートします。具体的には、修了生に相応しい求人(学校変革に関わるポジションなど)の開拓、アルムナイ同士のネットワーキング、留学・起業支援などを実施していきます。

学校現場で2年間、教育課題に向き合った人材が、引き続き、社会を巻き込みチャレンジし続けることで、様々な課題を解決し、より良い社会を実現していくことを目指します。

教室から世界を変える

このように、私たちは学校の教室から世界を変えていきたいと考えています。学校の教室は、すべての子どもたちが毎日のように通う場所であり、社会を構成するすべての「人」が育つ場所だからです。私たちは、「人が育つ環境」の発展こそが、より良い世界の実現につながると信じています。

教室から出発し、子どもたちの成長を全力で支援すること。そして、地域や社会全体に対して貢献し、教育改革を推進していくこと。それらがわたしたちが目指すもので、以下のようなインパクトを起こしていきます。

短期インパクト

教師(フェロー)たちは、教室の子どもたちの可能性を最大化するために、学習環境の改善や教育の機会の提供にとりみます。

中期インパクト

Teach For Japan内に蓄積された、教員養成・選考、研修、支援体制のノウハウを体系化し、国の教員の養成・採用・研修の一体的改革や入職の多様化による教育環境の格差解消に貢献します。

長期インパクト

教師(フェロー)たちは、2年間の経験から、社会課題に当事者意識を持ったチェンジメーカーに成長し、修了後は学校現場や各界など、それぞれの立場から連携した集団的なアプローチで社会全体を巻き込んだムーブメントに発展させ、様々な社会課題の解決を実現します。

フェローシッププログラムの詳しい内容についてはこちら。