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自分の可能性を信じ、自分で人生を豊かにしていける人を増やしたい。その思いを胸に、人の成長に関わり続ける

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今回は、第6期のフェローとして、新卒で小学校に赴任した藤本愛祈さんにインタビューしました。TFJを知ったキッカケ、フェローに応募しようと思った理由、フェロー任期の2年間を通して実践した内容、現在取り組まれていることや今後挑戦したいことなどについて伺いました。

教員免許をお持ちの方、教育大学ご出身の方、新卒でフェローに挑戦するか迷っている方は、特に共感するポイントも多いと思います。本記事が、フェローに応募するかどうか迷われている方の後押しになれば幸いです。

出身大学東京学芸大学 初等教育教員養成課程 数学専修
職歴小学校教師(TFJフェロー)
エン・ジャパン株式会社

教育だけでなく社会についても分かる教師になりたい。その思いにマッチしたのがTFJのフェローだった

フェローに応募した動機は何ですか?

応募動機をお話しする前に、まずは、私が教育に興味を持った経緯をお話ししたいと思います。

私が教育に興味を持ったキッカケは、3.11でした。当時、高校1年生だった私は、幼い頃から10年ほど所属していたミュージカル劇団の活動に精力的に取り組んでいたのですが、怪我をしたこともあり、今後の自分の進路について考えていたタイミングでした。そんな時、被災地で公演させていただく機会を得たんです。

被災地を目の前に自分の無力さを感じながらも、自分にできる精一杯のパフォーマンスを披露しました。被災された方々が目に涙を浮かべながら喜んでくれて、笑顔になってくれた姿を見たとき、「人と人との繋がり」が持つパワーを感じたんです。

この経験から、16歳の私は”自分が夢中になって取り組んだことは誰かに勇気を与えられること”、”全ての形あるものがなくなってしまっても「人と人との繋がり」が生きる活力になること”、この2つを身をもって学びました。そして、この経験を人格形成に大きな影響を与える子ども達に向けて伝えたいと思ったんです。

そして私は、教員免許を取得するために教育大学へ進学しました。教育大学はその名の通り、教育に特化した学びが得られるため、教育を志す者としては最高の学習環境が整っていました。ですが、教員採用試験を受けた頃から、なんとなく違和感を感じていたんです。

それは「先生になるための勉強しかしてこなかった自分が、このまま教員になって子ども達と関わっていいのだろうか」という思いが根底にありました。なぜなら、教育実習や大学時代に関わった中で自分が魅力的だと感じた先生のほとんどは、一般企業出身で色々な経験をされてから先生になった方だったからです。

かといって、民間企業に入ることが正解とも思わず、インターネットで学校に関わる様々な職業を調べていました。そんな時に「転職」「先生」のキーワード検索から出会ったのがTFJのフェローでした。

日本、世界と繋がっているTFJフェローの教室での様子を記事で見た時、自分のキャリアはここから始めたい、と思ったんです。その感覚に正直に従い、その時に受けていた教員採用試験は途中で辞めて、フェローに応募しました。合格後は、同期たちと赴任前研修として1か月の合宿をしたのですが、そこでの学びは今も生きています。

プロジェクトベースドラーニングを導入。互いの強みと弱みを認め合い、補い合える関係づくりを伝えた

フェローの2年間で実践したことを教えてください。

一つ挙げるとすれば、プロジェクトベースドラーニング(PBL)の導入です。元々PBLを実施していなかった学校だったので、赴任1年目の3年生を担当していた10月頃から考え始めて、2年目の4年生で実践しました。

PBLを導入しようと思った理由は、子ども達が主体性を持って、試行錯誤しながら学べる環境を提供したいと考えたからです。また、総合の時間の活用方法が曖昧で、算数などの科目学習の遅れを取り戻すために使われることもあったので、もっと本来の目的で使いたいと考えたことも理由です。

しかし、最初は1年間を通してミュージカルをしようと思っていたんです。表現教育を取り入れることで、座学では引き出せない子ども達の可能性を伸ばしたいと考えていたからでした。そのために脚本家と一緒にオリジナルの脚本まで書き上げて、校長先生にプレゼンしに行きました。

そこで、1学年5クラスある中で、私が担当しない4クラスに同じように指導することは難しいという意見を貰ったんです。その時、ハッとしましたね。確かに、私にしかできないカリキュラムで、私が学校を去った後は続きません。それでは、私がフェローとして来た意味がないと思いました。

そこから練り直していきついたのが、PBLでした。ちょうど校長先生がアメリカでPBLを学ぶ視察に参加されていたこともあり、知見がありました。また、私も”地域や学校のニーズ×自分のやりたいこと”を探していたのもあり、PBLの導入を実現しようと決めました。

実際に、総合の時間の9割をPBLに充てました。テーマは、一人が一日当たりに出すごみの量を減らそう、というもので、ちょうど社会の授業でごみの学習をしていたので合わせて行うことにしました。

子ども達は、本当に様々なアイデアを出してくれて、例えば、ポスターを張って啓蒙活動を行うグループ、生ごみを肥料にする機械を作るグループ、投票式やルーレット式などを導入して分別するのが楽しくなるごみ箱を作るグループ、小学校低学年を対象にごみが増えることの怖さを演劇で伝えるグループ、使わなくなった文房具やおもちゃを海外に送るグループなどがありました。

PBLを導入して良かったと思っています。私が赴任していた小学校は大人びていて模範解答のできる子ども達が多かったんです。でも、約1年間、同じグループのメンバーと時には衝突しながら試行錯誤する経験は、そんな子ども達にとって新鮮で貴重だったと感じています。

また、勉強が得意ではなく、いつもどこか自信なさげだった子が、グループをまとめる能力を発揮して頼りにされていたり、自分が苦手なことを勇気を出してグループメンバーに伝え、素直に助けを求められた子がいたりと、子ども達に変化が見られました。

私は、誰かを傷つけることはダメですが、迷惑をかけることは悪いことではないと思っています。大人になっても、誰かに迷惑をかけることはありますよね。自分の弱みを見せて誰かに助けてもらうことは恥ずかしいことではないということ、その代わり、今度は自分の強みで誰かを助けてあげればいいということ、そうやって互いに補い合っていけばいいと子どもたちには伝えていました。

自分の可能性を信じられて、自分で自分の人生を豊かにしていける人を増やしたい

現在、どのような仕事をしていますか?

人材会社で働いています。”人の成長に関わりたい”という自分の想いに対して、今度は社会人の方を対象に仕事をしています。。自分の可能性を信じられて、自分で自分の人生を豊かにしていける人を増やしたい、と考えて取り組んでいます。

配属された部署は、入社した後にいかに早く活躍できる人材になってもらうかを考え、そのためのサービスを提供していく部署です。その中でも、私は「人と人との繋がり」を通して、自分の強みを見つけたり、貢献できることを増やすきっかけを見つけられるようなサービスの企画をしています。

社会人の中には目の前の仕事に追われ、人から認められることも少なく、やりがいや貢献実感を感じられない人もいます。特にコロナ禍になってからは、人間関係の希薄化や孤独感を感じる人の増加など課題も増えてきていますよね。

そんな人たちが、どうやったら仕事や自分に前向きに向き合って成長していけるのか、逆に今そうやって目の前の仕事に誠実に取り組んでいる人がきちんと評価されるにはどうすればいいのか、そんなことを考えながらサービス企画を行なっています。

サービスを使うことで仕事に対して前向きに取り組めるようになったなど、嬉しいお声を頂くこともあり、励みになっています。

それでは最後に、今後、挑戦したい事を教えてください。

サービスは昨年リリースしたばかりなので、今は成長段階です。より多くの方に使っていただき、モチベーションの維持や自己肯定感の向上を後押ししていきたいと思っています。そして、繰り返しになりますが、自分の可能性を信じられて、自分で自分の人生を豊かにしていける人を増やしたい、と考えています。

利用者様の声を聞いていると、若手社会人で悩んでいる人が多いと感じています。特に、そんな皆さんの力になれればと思っています。ただ、助けてあげるというスタンスではなく、利用者様が自分で自分に向き合い、自分で変わっていけるキッカケとして提供したいと思っています。

この考え方は、先生をやっていた時から変わりません。人は自分で気づき、変えようとしない限り変わることはできないからです。このサービスを通して、自分の人生に前向きに向き合っていく人たちを応援していきたいです!

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