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教員はどんな研修を受けているの?研修制度と探し方をご紹介!

「教員になったら、どんな研修を受けるんだろう?」、「現在教員をしているけれど、技能を上げるために研修を受けたいけど、どうやって探せばいいんだろう?」、「子どもたちを教えている教員はどんな研修を経て教えているんだろう?」など、教員の研修に関して様々な疑問を抱いている方も多いかと思います。そこで今回は、教員の研修制度と研修の探し方をご紹介します!

教員に向けて行われる3種類の研修

教員に向けて行われている研修は、場所や目的、規模などにおいて非常に多様です。今回は研修を受ける場所に応じて3つにわけてみていきましょう。

(引用元:教職員研修の手引き 2018|独立行政法人教職員支援機構

校内研修

校内では、教員は日々の仕事を通して行われる研修と、校内集合研修など特別に設定される研修があります。子どものとき、普段の授業に多くの先生方が見に来ているという体験したことのある方も多いかと思いますが、この研究授業も校内研修の一つと考えられます。具体的には、新規採用された教員(初任者)は週10時間以上、ベテラン教員の授業を見たり、授業に対するフィードバックをもらうなどの校内研修をする必要があります。日々の校務での研修はOJTとして各学校において研究が進められてきています。

校外研修

校外研修には、国や都道府県、市町村の教育委員会といった教育行政機関が行う研修や、民間企業や任意団体での研修教職大学院での研修の3つの種類があります。国の研修は独立行政法人教職員支援機構と文部科学省が共催しており、教員の任命権者である各都道府県・政令市教育委員会は教育公務員特例法を踏まえて研修を実施しています。具体的には、初任者が集まり各地域の教育センターで講義・実習を受ける研修や、イギリスの公的な国際文化交流機関であるブリティッシュカウンシルが文部科学省の英語指導力向上事業「英語教育推進リーダー中央研修」を受託して行っていた研修などが挙げられます。

自主研修

教員は教育公務員として常に研究と修養に努める必要があると教育公務員特例法に定められており、自主研修を行うことは教員の研修の基本であると考えられています。教員が参加できる研修は行政機関だけではなく、民間企業やNPOなどによっても全国様々な場所・テーマで行われています。しかし校務の忙しさから実現が困難になっていることもあり、教員には校内外で職能を高める機会が与えられています。

参照
教職員研修の手引き 2018|NITS独立行政法人教職員支援機構

教員の経験年数に応じて行われる研修

教員がどのような形で研修を受けているのか見たあとは、具体的に教員がどのような研修を受けているのか見ていきましょう。教員に対する研修には様々な種類や内容があります。ここでは、教員1年目や若手の時期に原則全員が受ける必要がある「初任者研修」と「中堅教諭等資質向上研修」に焦点を当ててご紹介します。

初任者に対する研修

初任者研修は校内研修と校外研修の2つにわかれています。

研修の種類校内研修校外研修
時間数週10時間以上、年間300時間以上年間25日以上
研修内容の例・教員に必要な素養等に関する指導・初任者の授業を観察しての指導・授業を初任者に見せて指導(講師はベテラン教員)・教育センター等での講義・演習・企業・福祉施設等での体験社会奉仕体験や自然体験に関わる研修・青少年教育施設等での宿泊研修

(表自作、初任者研修|文部科学省より筆者作成)

公立校に新規採用された教員には大学の教職課程から基礎的・理論的な内容と実践的な指導力の基礎を取得していることを前提に、採用されてからすぐに大きな支障なく教科の指導や生徒指導等が実践できる資質能力が必要であると考えられています。加えて、初任者は教職一般(教科指導、生徒指導、学級経営等)について一通り職務が遂行できる能力が必要です。

そんな初任者がさらに教室などで実践的に使える指導力と教員としての使命感を身に付けたり、幅広く知見を得たりすることができるよう、初任者研修は設計されています。教員は採用された日から1年間、クラス担任や教科・科目の教員などを担当しながら研修に参加します。

参照
教員の各ライフステージに応じて求められる資質能力|文部科学省
初任者研修|文部科学省

なお、講師として採用された教員は1年目でも初任者研修はありません。教諭と講師の違いについてはこちらの記事をご覧ください。
「講師」と「教諭」ってどう違うの?~「講師」という働き方

中堅教員に対する研修

教員として勤務年数を重ねていくと、次は中堅教諭等資質向上研修に参加します。地域によって異なりますが、多くの場合勤務4~11年目の間に行われています。

中堅教員は学級や教科の担任として相当の経験を積んだ時期であり、学級や学年の運営、教科の指導や生徒指導などの在り方において、広い視野に立って力量を向上することが求められています。

また、学校運営に関して、主任などの重要な役割についたり、若手教員に対して指導する立場としてアドバイスやサポートを行ったりする役割が期待される時期でもあります。そのため、中堅教員には職務についての専門知識や幅広い教養を深めること、企画立案や事務処理などの資質能力を身に付けて、学校運営に積極的に関わることが必要だと考えられています。

参照
教員の各ライフステージに応じて求められる資質能力|文部科学省
教育公務員特例法等の一部を改正する法律について|文部科学省

中堅教諭等資質向上研修の内容は実施する各教育委員会によって決められています。例えば、大分県の小学校教員を対象にした研修には、一例として以下のような校外研修があります。

必修の研修
・「中堅教諭としての自覚と役割」
・「教科等研究」
・「教育の協働・人権教育・生徒指導」 など

選択の研修
・「いじめ・不登校の未然防止と対応研修」
・「小学校外国語教育研修」
・「総合的な学習の時間・総合的な探究の時間研修」
・「美術館・埋蔵文化財センター活用研修」 など
(参照 2019年度中堅教諭等資質向上研修の手引き|大分県教育委員会

教員が自主的に参加できる研修の探し方

教員は法的研修の他にも、さまざまな研修に参加する機会が与えられています。次は、教員が参加できる研修が見つけられるサイトの例をご紹介します。

各教育行政機関が行う研修の情報

国や各地域の教育委員会が行う研修は全国各地、一年を通して実施されており、内容もさまざまあります。

例えば、東京都では以下のような研修が実施されています。

・道徳教育の充実を図る指導体制の充実
・オリンピック・パラリンピック教育の授業づくり
・学校における合理的配慮の考え方と提供
・ウィンタースポーツのための天気図入門講座 
・先生のためのScratch入門講座-プログラミング教育の必修化に向けて-
・コミュニケーションを図る基礎を育成する指導の充実

参照
研修案内 | 東京都公立学校教職員の皆さんへ|東京都教職員研修センター

各地域の教育委員会や教職員向け研修実施機関は多くの場合、その地域の教員が参加できる研修情報を公開しています。現役教員の方も、これから教員になろうと考えている方も、自分が教員になってどのような研修を受けていくのか・受けることができるのか知るために、自分のいる地域の教育委員会のページから研修情報を確認してみると参考になるかと思います。

SENSEIポータル

SENSEIポータルでは、教員向けのイベント・研修情報が掲載されています。全国で約3万人の登録があるなど、現役教員から教育に興味がある人、子どもの保護者など様々な方に幅広く使用されています。また、情報を検索するだけではなく、自分が開催するイベントを掲載することもできます。

参考
日本最大の教員向けイベントまとめ SENSEI イベントポータル

海外研修

教員には、国内のみならず海外で行われる研修に参加できる機会も豊富にあります。参加するためには、必ずしも英語教員である必要はありません。詳しくは、以下のページをご覧ください。

実はたくさんある教員海外研修!海外研修に行く方法と海外教育制度

教員向け研修のこれから

学習指導要領の改訂など教育を取り巻く環境は常に変化しており、教員は時代の変化に合わせて新しい知識を吸収していくことが求められています。しかし、同時に教員の職務の多忙さは教員の学びの弊害になる場合もあり、教員の研修体系や教員になる前の教職課程での学びが見直されています。

Teach For Japanフェローシッププログラムの研修

Teach For Japanのフェローシッププログラムによって教員として赴任するフェローは、教職課程とは異なる独自の研修を受けています。具体的には、赴任前の研修で同期の仲間とともに切磋琢磨しながら模擬授業を重ねたり、最新の知識を学んだりなど、教員として必要な基本的な力と自分の教育に対する想いを実現させるための手段を学んでいます。

研修形態としては、月に一度の集合研修と毎週行われるオンライン研修に加え、Slackを活用した日々の交流とカルテを使った振り返りと評価を行っています。またアラムナイ(プログラム修了生)とのネットワークも強く、教員の先輩から経験談やアドバイスを聞くことができます。さらに、赴任後にも定期的に研修を実施しています。

Teach For Japanの赴任前研修について詳しくはこちらをご覧ください。

まとめ

今回は教員の研修についてご紹介しました。教員は多忙な中でも研修に参加して技能を鍛え、新しい知識を取り入れています。この記事を読んで、将来教員になった際に参加する研修のイメージができたり、新たな研修の探し方を発見したり、教員の仕事についてさらに理解するきっかけになれば嬉しいです。

参考
教職員研修の手引き 2018|独立行政法人教職員支援機構
教員の各ライフステージに応じて求められる資質能力|文部科学省
初任者研修|文部科学省
2019年度中堅教諭等資質向上研修の手引き|大分県教育委員会
研修案内 | 東京都公立学校教職員の皆さんへ|東京都教職員研修センター
日本最大の教員向けイベントまとめ SENSEI イベントポータル
Teach For Japanの赴任前研修って何やるの?候補生の声もご紹介!|認定NPO法人Teach For Japan

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